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健康管理士 杉本卓也(スギタク) の健康情報

健康情報 > 病気・症状別 > 月経困難症
 
月経困難症とは・・・

 多くの女性は一生のある時期に月経トラブルを経験する。生理痛は、けいれん性の痛みとうっ血性の痛みに分けられる。
 けいれん性の痛みはエストロゲンやプロゲステロン、プロスタグランジンが引き起こすことが知られている。この症状の女性に多いのは、子宮などの平滑筋を収縮させるタイプのプロスタグランジンが多い。月経が近づくとプロスタグランジンが多くつくられ、悪心や便秘、下痢を伴うけいれんが起こる。しかし、年をとると改善される傾向がある。痛みが最もはげしいのは、10代や20代の女性で、出産後に生理痛がやわらぐことが多い。
 うっ血性の痛みがみられる女性は、おなかがぱんぱんに張る状態や、むくむ、頭痛や乳房の痛みがあらわれやすい。乳製品などの特定の食品やアルコールをとると、生理痛がはげしくなる場合がある。うっ血性の疼痛は年をとるほど悪化し、出産経験は関係なくあらわれる。
 ある程度の生理痛は正常な現象だが、子宮内膜症などではげしい痛みがあらわれる場合もあるので、いつもと違う症状が出たときには必ず医師に相談することが大切である。

生理痛と戦うカルシウム(Ca)・マンガン(Mn)

 ノースダコタ州米国農務省グランドフォークス人類栄養学研究センターで行われた調査では、被験者に数ヶ月間にわたってさまざまな食事を摂らせ、月経周期の各時点での気分を調査した。カルシウム(Ca)やマンガン(Mn)が極めて少ない食事や、ミネラルをサプリメントで補う食事を調べたところ、月経前の症状には、食事が大きく関係することがわかった。カルシウム(Ca)とマンガン(Mn)が豊富な食事を摂った場合は、月経前の症状がかなり軽かった。この試験では、カルシウム(Ca)の摂取量を1日587mgまで下げた。「豊富」とは1日量約1336mgで骨粗鬆症の予防を目的とする量だ。
 これらのミネラルが症状をやわらげる仕組みは正確にはわかっていないが、カルシウム(Ca)が生理痛をやわらげるのは、プロスタグランジンの代謝にカルシウム(Ca)がかかわっているからだと思われている。
 マンガン(Mn)の役割は謎で、マンガン(Mn)が血液の凝固に関係することはわかっていて、マンガン(Mn)が不足すると経血が増えることを示した研究もあるが、まだ仕組みはわかっていない。
 カルシウム(Ca)とマンガン(Mn)の働きが明らかになるのはまだ先のことだが、月経による不快感を最小限に抑えたいのであれば、専門家が推奨する量のカルシウム(Ca)とマンガン(Mn)を含むマルチビタミン・ミネラルのサプリメントを毎日摂取するのも一つの方法である。マンガン(Mn)の所要量は2mgで、食品ではナッツ、茶、未精製穀類のシリアル、豆類に豊富だ。女性の多くは食事から十分なカルシウム(Ca)をとれていないので、低脂肪ヨーグルトやスキムミルクなどの脂肪が少ないカルシウム(Ca)が多い食品を積極的に摂りたい。それでも足りない場合は、カルシウム(Ca)のサプリメントを摂取するのがよいだろう。

ビタミンB6(ピリドキシン)・ビタミンB3(ナイアシン)で防ごう

 ビタミンB6(ピリドキシン)は、子宮平滑筋をゆるめて生理痛を防ぐ「善玉」プロスタグランジンをつくらせる。ストレスがかかったり、経口避妊剤などの薬を使うと、体内のビタミンB6(ピリドキシン)が使い果たされて善玉プロスタグランジンがつくられなくなる。生理前になると、むくんだり体重が増えるなどの症状に悩む人には、ビタミンB6(ピリドキシン)が有効かもしれない。
 ビタミンB6(ピリドキシン)を他のビタミンB群の複数サプリメントと合わせて摂ることが奨められている。ビタミンB6(ピリドキシン)は多量に摂ると毒性症状があらわれるので、含有量が200〜300mg以下のサプリメントを選ぶのがよい。また1日100mg以上のビタミンB6をつるう際には医師に相談することが大切である。
 ビタミンB3(ナイアシン)も重要で、ビタミンB3(ナイアシン)が90%の患者の生理痛を改善したという研究もある。生理痛の予防には、1日に25〜200mgのビタミンB3(ナイアシン)を月経前の7〜10日間に摂取するのがよい。ビタミンB3(ナイアシン)をとると皮膚が赤くなることがある。また、肝臓病のある人にはビタミンB3(ナイアシン)をとる前に必ず医師に相談するかたが必要である。

鉄(Fe)、ビタミンC(アスコルビン酸)、フラボノイドで月経を軽く乗り越える

 過多月経(経血量が多い状態)は、生理痛に次いで多い問題である。出血が多いのは不便であるばかりか、貧血の原因にもなる。医師が過多月経の人に鉄剤を処方するのは貧血予防のためだが、鉄(Fe)には次回の出血量を減らす働きもあるという。
 ビタミンC(アスコルビン酸)とバイオフラボノイドも効果的である。ビタミンC(アスコルビン酸)とバイオフラボノイドは、月経前と月経中にもろくなる毛細血管を強くして、出血を減らす。ビタミンC(アスコルビン酸)1000mg以上、バイオフラボノイドは800mg以上をサプリメントとしてとるよう奨めている。
 ビタミンC(アスコルビン酸)は鉄(Fe)の吸収を促すので、同時にとると効果が上がる。

ビタミン・ミネラル目標摂取量

栄養素 目標摂取量
カルシウム(Ca) 500〜1000mg
鉄(Fe) 15mg
マンガン(Mn) 2mg
ビタミンB3(ナイアシン) 25〜200mg
ビタミンB6(ピリドキシン) 200〜300mg
ビタミンC(アスコルビン酸) 1000mg


注意

*肝臓病の方はビタミンB3(ナイアシン)を摂取する前に必ず医師に相談しましょう。
*その他、持病のある方は必ず医師に相談してからサプリメントは摂取しましょう。

 
 
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