「Adobe Fireworks が終了」というニュースが今週、流れてきた。ニュースを見たときは、来るべきときが来たのかなと思いました。Adobe が Macromedia を買収したときから、Adobe には Photoshop があり、Fireworks はなくなるのではないかという噂はよく流れていました。
印刷、デザインなどのアプリケーション分野で M&A を繰り返し、最終的には、Adobe と Macromedia の2社が残って来ました。Flash を持っていたことから Web 系のアプリケーションでは Macromedia が一歩先を行っていたでしょうか。
Adobe Systems | Macromedia | |
ビットマップ画像編集 | Photoshop | Fireworks |
ベクターイメージ編集 | Illustrator | FreeHand |
Web オーサリングツール | Go Live | Dreamweaver |
マルチメディア編集 | LiveMotion | Flash |
動画編集 | Premiere | FinalCut(Apple へ) |
そして、Adobe Systems が Macromdia を買収することで、Web 系のアプリケーション、特に Flash を Adobe Systems が手に入れることになりました。FinalCut チームが発売前に Apple へ移動したことも注目点です。
今回、Adobe Systems はパッケージの販売を止め Creative Cloud でアプリケーションを提供してと発表を行いました。そこで、Fireworks についての公式見解がブログに投稿されていました。The future of Adobe Fireworks | Adobe 公式ブログ
While we are not planning further feature development for Fireworks, we will continue to sell Fireworks CS6 as well as make it available as part of the Creative Cloud. We will provide security updates as necessary and may provide bug fixes. We plan to update Fireworks to support the next major releases of both Mac OS X and Windows. As more specific details on the next version of Windows and Mac OS X are made available, we may adjust these plans.
Fireworks は、Creative Cloud では提供しないが、CS 6 では提供していくこと。そして、セキュリティアップデートとバグフィックスのみの提供となるが、OS X、Windows の次期メジャーアップデートは提供していくそうです。
公式ブログでは開発中止とは言及していませんが、アプリケーションを開発している企業が新機能を追加しないということで、「Adobe Fireworks は終了」というニュースが流れたことは自然な流れに思います。実際、新機能開発をしないということは、開発スタップも必要なくなるわけで、元々少なかった人員はさらに削減されるのではないかと思います。それにして、Adobe は Macromedia から得た資産の殆どを潰していっているように思います。
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