活性酸素とは?


活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれるものにはいろいろな物質があります。酸素からできている活性酸素(フリーラジカル)には4種類あり、それぞれに異 なった性質があります。活性酸素(フリーラジカル)は酸素からどのように生成されるのでしょうか?その活性酸素の発生は、原子や分子の化学反応という世界 で起こっています。

活性酸素(フリーラジカル)が発生するメカニズム

活性酸素(フリーラジカル)が発生するメカニズムを知るためには、少し化学の知識が必要となります。といっても、とても簡単です。酸素(O2)は、酸素 原子(O)が2個結びついて、1個の酸素分子を形成しています。酸素原子には、中心に原子核というものがあり、その周りを8個の電子が飛んでいます。8個 の電子は、それぞれK殻、L殻に秩序よく回っています。K殻には2個、L殻には8個、電子が入った状態で安定します。つまり、満杯状態で安定していること になります。
しかし、酸素原子は、K殻に2個、L殻に6個と不安定な状態であるので、電子を探すことになります。酸素原子どうしが結びつき、酸素分子を形成することに なります。ところが、ペアを組めない電子「不対電子」が酸素や活性酸素の生成に関係することになります。

酸素分子から活性酸素が発生するまでの簡単な流れは、酸素(O2)は分子として存在していますが、1個の酸素原子(O)は、もう1個の酸素原子(O)と 結合しています。しかし、互いの酸素原子はL殻に2個の電子が不足しているので、電子が8の字を描くように擬似的にペアを作っています。(安定しているよ うに見えます)酸素分子の電子はもっと安定を求めている状態なので、常にペアを探しています。電子を奪って安定したいと、酸素分子は思っています。これ が、酸化といわれる反応となります。

つまり、奪われる分子からすると「酸素分子に電子を奪われた」ことになり、その分子は酸化されたことになります。このように他の物質と反応する物質のこ とを(フリー)ラジカルといいます。活性酸素もフリーラジカルの1つです。そして、電子を奪われた分子は、電子を奪う反応を起こし、これが連鎖的に起こっ ていきます。

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