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ビタミンE(トコフェノール)

特徴

過酸化脂質の生成をおさえる作用により、老化の進行を遅らせる

体内での働き

  • グルタチオン、カタラーゼ、SOD、ビタミンCと共に活性酸素の害を防ぐ
  • フリーラジカルの連鎖反応を断ち、細胞を保護する
  • 赤血球、循環系、神経、消火器、排泄系、呼吸器、生殖器を健康に保つ
  • 細胞の再生を助け老化を防ぐ
  • 神経系を守り、神経障害を防ぐ
  • 黄体ホルモン、男性ホルモン、ステロイドホルモンの生成に関与
  • 葉酸、ビタミンB12の作用を助け、造血に働く
  • 体内での無駄な酸化作用を抑制し、酸素の利用効率を高める
  • 核酸の生合成に関与
  • 脂溶性ビタミンのAやホルモン、必須脂肪酸を酸化から守る
  • がん細胞の成長を妨げる、ニトロソアミンの生成を抑える

こんな方に

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しわ

しわを伸ばすビタミン・ミネラル

皮膚は長年酷使すると弾力性が落ちてしわができる。笑ったり泣いたりという顔面の動きもしわの原因だが、なによりもしわをつくりやすいのは日光で、日光さえなければ80歳代になってもなめらかな皮膚が保てるという。
日光にあたると、皮膚の外側と内側から悪影響が出る。まず表皮に影響し、死んだ細胞の層をつくり、皮膚のきめがあらくなる。次に真皮の上層が薄くなって 弾力を失ってしわが出やすい状態になる。真皮をつくっているコラーゲンやエラスチンが壊れて、たるみの原因になる。
からすの足あとや笑いじわができても、しわだらけの顔に一直線に進むわけではない。直射日光を避け、タバコを吸わずに正しい食生活をすれば、新しいしわを出さずにすむだろう。いくつかのしわを消すこともできる。

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肥満

栄養素をとってスリムになる

全米のある調査によると、体重を減らしたいと思ったときには女性の84%、男性の77%がダイエットをするという。しかし、アメリカ人の肥満度は上がりつづけ、いまや国民の56%が太りすぎた。
では、あきらめるかというとそうではない。アメリカダイエット協会前理事の公認栄養士ジュディ・ドット氏は「正しい方法でダイエットをすれば成功します。」と言っている。

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しみ

肌を守ってしみを消すビタミン

しみは医学用語で老人性色素班と呼ばれ、長年にわたる日光照射で過量の色素が皮膚に沈着したもので、しみの治療にあたる皮膚科医は直射日光を避けるように指導している。

肌を守るビタミンC

ウィルコンシン大学医学部予防医学教授ロレイン・メインスナー博士は、皮膚の維持に必要で安全な1日量として、約300~500mgのビタミンCの経口摂取をすすめいている。
ビタミンCを皮膚に塗るのも有用だとする研究者いる。ビタミンCを塗ると、日光を浴びた皮膚で発生する活性酸素によるダメージが大幅に低下したという研 究結果がある。活性酸素は、自然発生する不安定な分子で、体内の正常な分子から電子を奪う。電子を奪われた分子は不安定になり、組織が大きなダメージを受 ける。ビタミンCをはじめとする抗酸化物質は、みずから電子を活性酸素に与えて中和し、正常な分子をダメージから守る。
「ビタミンCは、日光による皮膚のダメージを防ぐため、しわやしみなどのトラブルを防ぐと考えられる」とノースカロライナ生物工学センター技術開発部部 長のダグラス・ダール博士はいい、日焼け止めとビタミンC外用剤の併用をすすめている。
また、柑橘類も肌の健康維持に役立つかもしれないが、オレンジを十分食べれば日光など怖くないとは考えないようにと、ノースカロライナ州デューク大学医療センター皮膚科部長シェルダン・ピネル医博はいっている。

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老化

活性酸素を撃退するこのビタミン・ミネラル

しみやしわ、たるみなどの老化現象は、年をとると出てくるものだが、これは遺伝や病気、喫煙、食生活などの環境要因もからんでくる。適切なビタミンやミネラルを十分にとれば、老化の原因に対処できると科学者らは考えている。

活性酸素のじゅうたん爆撃

ふけ込むのを早める病気や、加齢による心身の衰えは、活性酸素の絶え間ない攻撃が原因で起こる。活性酸素は、喫煙や慢性の感染症ばかりか、正常な代謝活 動でも発生する。朝食をとるだけで、膨大な数の有害分子がつくられる。発生を完全に避ける方法はない。
活性酸素は体内の正常な分子から電子を奪い、細胞やDNAを傷つける。生化学者は、個々の細胞は毎年1万回もの攻撃を活性酸素から受けていると推定している。
細胞へのダメージは、攻撃の程度と、細胞修復班の対応の早さによって異なり、突然変異を起こすものもあれば死滅するものもあると、ネブラスカ大学医学部 名誉教授デナム・ハーマン医博は言っている。心臓病や高血圧、パーキンソン病、がん、白内障、糖尿病、アルツハイマー病などは、これらの細胞の異常が引き 金になっている。
活性酸素が老化のプロセスに直接影響を及ぼすという説もある。ハーマン博士は、この可能性を示した最初の科学者で、「活性酸素こそ老化の原因であるとこコンセンサスが得られつつある。」という。
つまり、活性酸素による細胞が積み重なり、修復しきれなくなる状態が老化だという説だ。

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こむらがえり

こむらがえりとは・・・

「こむらがえり」とは、ふくらはぎの筋肉がけいれんすることを言うが、原因は未だにわかっていない。一説には、体内の電解質濃度の低下や利尿剤などの薬 が原因などと言われている。また、透析患者はこむらがえりに悩むことが多く、妊娠も一因だと言われている。どの場合にせよ、今現在は原因がわからない状態 であることに違いはない。しかし、ビタミンやミネラルなどで効果がみられている場合がある。

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白内障

水晶体の濁りを一掃しよう

白内障は、水晶体という目のレンズに含まれるたんぱく質の透明度が下がり、濁る状態をいう。喫煙や糖の蓄積、長年の直射日光が原因となる。多くの専門家は、濁りの原因は活性酸素だと考えている。

水晶体を守る栄養素

水晶体は、活性酸素の攻撃にかかわらず自衛手段を持っているが、守りを固めるには栄養素が必要だ。ビタミンC、ビタミンE、β-カロチン、セレン、亜 鉛、銅は水晶体を守る働きがある。ビタミンB2やビタミンB12などのビタミンB群、システイン(アミノ酸の一種)も水晶体を保護するようだが、それを示 すデータは少ないとユタ大学医学部眼科学部長で教授のランダル・オルソン医博はいう。
小規模だが、サプリメントの効果を認めた研究がある。ハーバード大学の研究によると、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントを規則正しくとる医師が白 内障を患う率は、とらない医師の約4分の1だった。カナダの研究では、サプリメントで白内障が約40%減少した。

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月経前症候群

アメリカのある調査では、月経のある女性の50%が月経前症候群(PMS)を経験しているという。月経前症候群の症状が出るのは、遺伝的な要因、ストレ ス、アルコールやカフェインの量、運動量、年齢などが関係していると考えられている。年齢の要因については、30歳未満の女性よりも30~40歳の女性の 方が月経前症候群が多いことがわかっている。
ある研究者はビタミンやミネラルが月経前と月経中の気分を左右すると考えている。カルフォルニア州オプティマックス社では、「30代の女性に月経前症候 群が多いのは、この年代の女性は妊娠で体内の栄養が減っていることが原因だろう。」という。

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更年期障害

一般的に女性は48~52歳の間で閉経を迎えることになる。しかし、更年期の変化はこれより以前に始まり、40代、そしてときには30代後半から月経周期の変化があらわれ始め、月経の日数や量が変化したり、周期が乱れたりすることがある。

更年期障害に影響するものとは・・・

更年期に入ると卵巣でエストロゲンをつくる能力が徐々に下がるために、体調に影響が出る。そして、この体調の変化にも個人差がある。

ボストンにあるタフツ大学医学部では、「更年期に個人差があるのは、体内のエストロゲン濃度が急激に下がる人と下がらない人がいるためだ」という。東洋の女性は閉経前のエストロゲン濃度がもともと低いため、エストロゲン濃度が急激に変化することが少ないと見られている。また、多くの研究者が更年期の症状 には食事が大きく関係していると考えている。

カルフォルニア州ロスアルトスPMS・更年期セルフヘルプセンターでは、「女性の約20~30%では、更年期をすぎても少量のエストロゲンがつくられ る」という。つまり、閉経後も卵巣や副腎が少量のエストロゲンをつくりつづけることがあり、更年期の症状を和らげることがある。この量のエストロゲンでは 月経を起こす力はないが、更年期の症状は予防することはできる。しかし、なぜ一部の女性だけがエストロゲンをつくりつづけるかは、現在わかっていないので ある。

閉経後にエストロゲンをつくるのは、本人の意志ではどうしようもないが、更年期の症状を楽にできる対策は多くある。ロスアルトスPMS・更年期セルフヘ ルプセンターでは、「ストレスを減らし、カフェインを控えて定期的な運動をする人は、何もしない人よりも楽な更年期を迎えられる。そして、月経症候群など の重い生理痛を経験している人は、更年期にほてりなどの症状が出ることが多い。このような女性は生活上のストレスが多く、食事内容が悪く、ストレスへの対 処能力が低いことが上げられる。」という。これは、生活習慣と大きく関係していると考えられる。

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