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ビタミンC(アスコルビン酸)

特徴

さまざまな病気の予防などに役立つ注目のビタミン

体内での働き

  • コレーゲン生合成でプロリン、リジンの水酸化に働く
  • 強力な抗酸化作用を持ち、ビタミンEの働きを高める
  • 細胞、組織、神経系、歯、骨の生成と修復に働く
  • アミノ酸、糖、葉酸の代謝に関与
  • ホルモン合成(チロキシンなど)に関与
  • 毛細血管壁の形成と維持に働く
  • 出血傾向を改善する
  • プロスタグランジンの生成に関与
  • cAMP、cGMP生成に関与
  • カルチニン生成に働き、脂質の分解を促す
  • 神経伝達物質アドレナリンの生合成に働く
  • コーチゾル、オキシトシン、バゾプレッシンの生合成に働く
  • 鉄、銅、Caの吸収をよくする
  • ヘモグロビンの合成に働く
  • 解毒に働くチトクロームP-450の生成に関与
  • 抗ウィルス作用を持ちインターフェロン生成を促す
  • がんを防ぐ
  • 胃がんの原因になるニトロソアミンの形成を抑える
  • 白血球の働きを助ける
  • 造歯細胞の分裂を促進する

こんな方に

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かぜ

かぜとは・・・

空気中には、サッカーボールの形をしたライノウィルスが入っている粒子が飛んでいる。これがついた指で鼻を触ったり、粒子を吸い込んだりすると、ウィル スが粘膜にとりつく。そして、食道から胃に落ちなかったウィルスは、のどの粘膜のなかでも守りの手薄な部分を見つけて細胞内に侵入して、細胞に自分のコ ピーをつくる。このコピー能力は高く、2~3時間に10万個以上のウィルスを作り出す。
がぜの治療が難しいのは、ウィルスが細胞の一部になってしまうためである。感染部分に白血球が押し寄せ、ウィルス細胞の破壊にとりかかる。この血液が押 し寄せるために、副鼻腔が腫れあがり、ウィルスを封じ込めるためにつくられる粘液が鼻水や咳の原因となる。
この期間は約7日間以上にわたるが、ビタミンCならこの期間を短縮でき、また予防にも役立つ。

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疲労

カルフォルニア州ロスアルトスにあるPMS・更年期セルフヘルプセンター所長スーザン・M・ラーク医博によると、ある調査によれば、かかりつけの医者の 診察を受ける理由のトップは疲労だ。ストレス、うつ病、甲状腺疾患、貧血、食物アレルギーはすべて、慢性疲労があらわれる病気である。また、多くの女性は 月経前や更年期に疲労を覚えている。  ミネソタ州メイヨークリニック睡眠障害センター不眠プログラム部長ピーター・ハウリ博士によると、多くの人は睡眠不足である。4~5時間で睡眠が足りる 人は一部で、ほとんどの人は6~9時間の睡眠が必要である。  そして、疲労が半年以上続く場合、慢性疲労症候群の可能性もある。

鉄不足で疲労が引き起こされる

ラーク博士によれば、疲労の原因の多くは鉄欠乏性貧血であり、月経のある女性の20%が毎月の失血で貧血になっているとのことである。  貧血に至らない場合でも、軽度の鉄欠乏があるため、より多くの鉄を摂れば改善が期待できる。専門家レベルでは、1日12~15mgの鉄を摂るよう薦めて いる。鉄を豊富に含むものは動物性食品であるので、脂質の少ない肉やカキ、あさりを摂ろう。ほうれん草や豆類も鉄は豊富であるが、動物性食品に比べ吸収率 が落ちてしまう。また、75mg以上のビタミンCのサプリメントとともに鉄が豊富な野菜を摂取すると、鉄の吸収率は上がる。

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しわ

しわを伸ばすビタミン・ミネラル

皮膚は長年酷使すると弾力性が落ちてしわができる。笑ったり泣いたりという顔面の動きもしわの原因だが、なによりもしわをつくりやすいのは日光で、日光さえなければ80歳代になってもなめらかな皮膚が保てるという。
日光にあたると、皮膚の外側と内側から悪影響が出る。まず表皮に影響し、死んだ細胞の層をつくり、皮膚のきめがあらくなる。次に真皮の上層が薄くなって 弾力を失ってしわが出やすい状態になる。真皮をつくっているコラーゲンやエラスチンが壊れて、たるみの原因になる。
からすの足あとや笑いじわができても、しわだらけの顔に一直線に進むわけではない。直射日光を避け、タバコを吸わずに正しい食生活をすれば、新しいしわを出さずにすむだろう。いくつかのしわを消すこともできる。

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肥満

栄養素をとってスリムになる

全米のある調査によると、体重を減らしたいと思ったときには女性の84%、男性の77%がダイエットをするという。しかし、アメリカ人の肥満度は上がりつづけ、いまや国民の56%が太りすぎた。
では、あきらめるかというとそうではない。アメリカダイエット協会前理事の公認栄養士ジュディ・ドット氏は「正しい方法でダイエットをすれば成功します。」と言っている。

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脱毛

ふさふさした毛を保つには

けがや、栄養の少ない食事、出血量の多い月経などが原因で鉄を失うと、様々な現象が現れる。鉄が補給されるまで毛髪がつくられないのもその1つである。
鉄の吸収はビタミンCによって促進されるため、鉄50mgにビタミンC100mgの割合で摂取するとよい。「この量のカプセルを1日1回、髪が正常に戻 るまで飲み続けるようすすめている。」とインディアナポリス、インディアナ大学医学部生化学・分子生物学助教授のアレクサンダー・ゼムツォフ博士は言って いる。
毛髪の発育にはビタミンC、鉄、ビオチン、葉酸、亜鉛など、様々な栄養素がかかわっているため、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントを摂って栄養のベースを確保しておくことが大事である。
「たとえばビオチンは、髪の発育を促進して、強い髪をつくり、抜け毛を減らすが、他の栄養素にも同じような働きがある。」とオハイオ州にあるクリーブラ ンドクリニック皮膚病理学・皮膚研究科部長の皮膚科医ウィルマ・パーグフェルド医博は言っている。

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しみ

肌を守ってしみを消すビタミン

しみは医学用語で老人性色素班と呼ばれ、長年にわたる日光照射で過量の色素が皮膚に沈着したもので、しみの治療にあたる皮膚科医は直射日光を避けるように指導している。

肌を守るビタミンC

ウィルコンシン大学医学部予防医学教授ロレイン・メインスナー博士は、皮膚の維持に必要で安全な1日量として、約300~500mgのビタミンCの経口摂取をすすめいている。
ビタミンCを皮膚に塗るのも有用だとする研究者いる。ビタミンCを塗ると、日光を浴びた皮膚で発生する活性酸素によるダメージが大幅に低下したという研 究結果がある。活性酸素は、自然発生する不安定な分子で、体内の正常な分子から電子を奪う。電子を奪われた分子は不安定になり、組織が大きなダメージを受 ける。ビタミンCをはじめとする抗酸化物質は、みずから電子を活性酸素に与えて中和し、正常な分子をダメージから守る。
「ビタミンCは、日光による皮膚のダメージを防ぐため、しわやしみなどのトラブルを防ぐと考えられる」とノースカロライナ生物工学センター技術開発部部 長のダグラス・ダール博士はいい、日焼け止めとビタミンC外用剤の併用をすすめている。
また、柑橘類も肌の健康維持に役立つかもしれないが、オレンジを十分食べれば日光など怖くないとは考えないようにと、ノースカロライナ州デューク大学医療センター皮膚科部長シェルダン・ピネル医博はいっている。

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老化

活性酸素を撃退するこのビタミン・ミネラル

しみやしわ、たるみなどの老化現象は、年をとると出てくるものだが、これは遺伝や病気、喫煙、食生活などの環境要因もからんでくる。適切なビタミンやミネラルを十分にとれば、老化の原因に対処できると科学者らは考えている。

活性酸素のじゅうたん爆撃

ふけ込むのを早める病気や、加齢による心身の衰えは、活性酸素の絶え間ない攻撃が原因で起こる。活性酸素は、喫煙や慢性の感染症ばかりか、正常な代謝活 動でも発生する。朝食をとるだけで、膨大な数の有害分子がつくられる。発生を完全に避ける方法はない。
活性酸素は体内の正常な分子から電子を奪い、細胞やDNAを傷つける。生化学者は、個々の細胞は毎年1万回もの攻撃を活性酸素から受けていると推定している。
細胞へのダメージは、攻撃の程度と、細胞修復班の対応の早さによって異なり、突然変異を起こすものもあれば死滅するものもあると、ネブラスカ大学医学部 名誉教授デナム・ハーマン医博は言っている。心臓病や高血圧、パーキンソン病、がん、白内障、糖尿病、アルツハイマー病などは、これらの細胞の異常が引き 金になっている。
活性酸素が老化のプロセスに直接影響を及ぼすという説もある。ハーマン博士は、この可能性を示した最初の科学者で、「活性酸素こそ老化の原因であるとこコンセンサスが得られつつある。」という。
つまり、活性酸素による細胞が積み重なり、修復しきれなくなる状態が老化だという説だ。

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白内障

水晶体の濁りを一掃しよう

白内障は、水晶体という目のレンズに含まれるたんぱく質の透明度が下がり、濁る状態をいう。喫煙や糖の蓄積、長年の直射日光が原因となる。多くの専門家は、濁りの原因は活性酸素だと考えている。

水晶体を守る栄養素

水晶体は、活性酸素の攻撃にかかわらず自衛手段を持っているが、守りを固めるには栄養素が必要だ。ビタミンC、ビタミンE、β-カロチン、セレン、亜 鉛、銅は水晶体を守る働きがある。ビタミンB2やビタミンB12などのビタミンB群、システイン(アミノ酸の一種)も水晶体を保護するようだが、それを示 すデータは少ないとユタ大学医学部眼科学部長で教授のランダル・オルソン医博はいう。
小規模だが、サプリメントの効果を認めた研究がある。ハーバード大学の研究によると、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントを規則正しくとる医師が白 内障を患う率は、とらない医師の約4分の1だった。カナダの研究では、サプリメントで白内障が約40%減少した。

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月経困難症

月経困難症とは・・・

多くの女性は一生のある時期に月経トラブルを経験する。生理痛は、けいれん性の痛みとうっ血性の痛みに分けられる。
けいれん性の痛みはエストロゲンやプロゲステロン、プロスタグランジンが引き起こすことが知られている。この症状の女性に多いのは、子宮などの平滑筋を 収縮させるタイプのプロスタグランジンが多い。月経が近づくとプロスタグランジンが多くつくられ、悪心や便秘、下痢を伴うけいれんが起こる。しかし、年を とると改善される傾向がある。痛みが最もはげしいのは、10代や20代の女性で、出産後に生理痛がやわらぐことが多い。
うっ血性の痛みがみられる女性は、おなかがぱんぱんに張る状態や、むくむ、頭痛や乳房の痛みがあらわれやすい。乳製品などの特定の食品やアルコールをと ると、生理痛がはげしくなる場合がある。うっ血性の疼痛は年をとるほど悪化し、出産経験は関係なくあらわれる。
ある程度の生理痛は正常な現象だが、子宮内膜症などではげしい痛みがあらわれる場合もあるので、いつもと違う症状が出たときには必ず医師に相談することが大切である。

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