「健康の基礎知識」カテゴリーアーカイブ

注目される栄養療法

普通の病気とは違った治療法を一般的には、代替療法と呼ばれています。例えば、栄養療法、カイロプラクティック、東洋医学療法、特殊なマッサージなどで すが、アメリカではこの代替医療に訪れる患者の数が一般の病院に訪れる患者数を上回っています。1990年の一般病院への初期治療の延べ回数は約3億 8800万回と推定され、代替医療のクリニックへは約4億2500万回と推定されています。これほど代替医療に対する関心が深まっているのは、頭痛には頭 痛薬、アトピーにはステロイド剤を与えるというような、表面的な治療の現代医学に対する不安や、一般患者の方々の医療に対する認識の高まりによるものでは ないでしょうか。

代替医療の中でも今、注目されているのが栄養療法です。栄養療法とは、メガビタミン療法とも呼ばれるときもありますが、単に薬の変わりにビタミンを大量 に摂取するだけでもありません。また、現代医学のような表面的な治療でもありません。病気の根本原因を突き止め、それを解消するための療法です。

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七大栄養素

身体の仕組みについてはまだまだわかっていないことだらけです。しかし、これだけは真実だといって違いないのは、「身体は毎日食べているものから成り立っ ている。」ということです。したがって、オプティマムヘルス(最善の健康)をつくる第1歩は「栄養のバランス」ということになります。その「栄養のバラン ス」を考えるときに知っておく必要があるのが栄養素です。

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現代人の栄養事情

僕達の食生活に加工食品は、切っても切り離せないぐらいに定着しています。しかし、加工食品には十分な栄養素が含まれていないだけでなく、添加物等によ りビタミンが破壊され栄養不足に拍車をかけるものも大変多くあります。また添加物には、活性酸素を発生させる作用や発ガン性物質が含まれている場合もあ り、非常に危ない食品が多く販売されています。また、コンビニで販売されているような2日経っても腐らないおにぎりや、鮮度をまぎらわせる異常に赤い肉な どは、多くの防腐剤や合成着色料が使用されていることは、言わずと知れたことで、これは氷山の一角だと思います。

避けた方が好ましい加工食品
インスタントラーメン・レトルト食品・ファーストフード・清涼飲料水・スナック菓子・ハム・ソーセージ・コンビニのお弁当・おにぎり・冷凍食品など

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消化と吸収

口:食物はまず口の中でだ液と混ざり、デンプンの一部が消化されます。

胃:胃の中では胃液が出て、強い酸性を持ち食物と一緒に体内に入った雑菌等を殺します。また、蛋白質の一部も消化します。

十二指腸:胃と小腸をつなぐ部分で、ここには肝臓やすい臓から消化液が集まり、蛋白質・炭水化物・脂肪のすべてが消化されます。

小腸:小腸では腸液が出て、消化の総仕上げが行われます。分解された栄養分は、小腸のひだに無数についているじゅう毛から吸収され、糖質はブドウ糖、蛋白質はアミノ酸、脂肪はグリセリンと脂肪酸となって肝臓へ運ばれます。

大腸:主に水分が吸収されます。

肝臓:小腸で吸収された栄養分をいったん分解・合成し必要な栄養素につくり変え血や肉にします。肝臓は化学工場とも呼ばれ、体内に入った化学物質やアル コール等の有害物質は、ここで分解され、無害なものに変えられます。また、脂肪の分解に必要な胆汁もここで作られます。
すい臓:三大栄養素をすべて分解するすい液がつくられています。また、糖尿や肥満との関係の深いインスリンホルモンもここでつくられています。

活性酸素の本来の働き

活性酸素は、悪さをするばかりではなく、身体になくてはならないものでもあります。日常の生活で、様々な細菌やウィルスなどの病原菌、カビやほこり、煤 煙などのものにさらされています。これらは生きているかぎり、常に存在し、呼吸をする度に大量に体内へ侵入してきます。しかし、これらの異物や病原菌が体 内に入っても、すぐに病気にならないのは、僕たちにはこれらに対する防御システムがあるからです。それが免疫というもので、健康であれば、外から進入して きた病原菌などを白血球が倒してくれます。この白血球にもいろいろな種類があり、リンパ球、好中球、マクロファージなどがあります。この中でも、好中球、 マクロファージは食細胞(貪食細胞)と呼ばれ、自分の体内に取り込んで殺菌をしてくれます。また、白血球は病原菌などに対して、活性酸素を振りかけて退治 します。つまり、活性酸素は私たちの身体を守る強力な武器でもあります。

活性酸素の種類

活性酸素は目には見えない物質ですが、体内には存在し、常に発生しています。まず初めは、他の物質から奪った電子1個が酸素分子の片方に入り込んだタイ プの活性酸素、スーパーオキサイドラジカル(スーパーオキシド)といいます。体内で初めに酸素分子から生成される活性酸素でもあります。この活性酸素は、 細胞内のミトコンドリアが酸素からエネルギーを作るときにできるもので、このスーパーオキサイドラジカルの発生からは逃げられません。

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活性酸素とは?

活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれるものにはいろいろな物質があります。酸素からできている活性酸素(フリーラジカル)には4種類あり、それぞれに異 なった性質があります。活性酸素(フリーラジカル)は酸素からどのように生成されるのでしょうか?その活性酸素の発生は、原子や分子の化学反応という世界 で起こっています。

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身近な活性酸素

数十年前までは、医学的に活性酸素の発生と作用についてよくわかりませんでしたが、90年代半ばになって、徐々にではありますが、活性酸素の性質やその恐ろしさがわかってきました。

手を消毒するときに使用するオキシドール、これは活性酸素を2~3%に薄めた水溶液です。オキシドールは無色透明、少し臭いがあり、これに使われている 過酸化水素は、活性酸素の1つです。生活の中でもよく見られるオキシドールは、活性酸素の強い殺菌力を利用したものです。

エネルギー源

好気性生物は、酸素を利用してブドウ糖や蛋白質を分解させ、そこからエネルギーを取り出しています。僕たち人間も基本的に同じです。人間の場合、細胞の 中にあるミトコンドリアがエネルギーを発生させます。ミトコンドリアでは、生活に必要なたくさんの量のエネルギーを生産しています。そして、生産されたエ ネルギーはアデノシン3リン酸(ATP)という分子に蓄積され、このATPを運搬役として、全身のエネルギーを必要とする場所に配られます。このように、 口から摂取したブドウ糖や蛋白質は、口と胃で消化され、腸から吸収されます。そして、血液を通して各細胞に運ばれ、何段階か経てミトコンドリアでエネル ギーに変換されます。これをクエン酸サイクル(TCAサイクル)といいます。

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高等生物の出現

地球上に増えてきた酸素によって原始的な好気性生物が出現してきた。そして、酸素が大量に発生した結果、海中に次第に酸素が増えてきました。嫌気性生物 にとって酸素は猛毒であり、酸素が増えるにしたがって、死滅していきました。つまり、酸素と強烈な紫外線によって大気中に活性酸素が生成され、それが物質 を酸化させることで違う物質に変化させていきました。これで嫌気性生物の細胞が破壊され、死滅に至りました。ですから、酸素というのは、生物にとってこれ ほど危ない物質なのです。

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