成人病から生活習慣病へ

成人病という言葉は昭和31年、厚生省の中に専門委員会がつくられたとき、その名称が成人病予防対策協議連絡会と呼ばれたことに始まる。第2次世界大 戦後、主要死因及び疾病構造は急激に変化し、感染症から成人病へと変化していった。また、ガン・心臓病・脳卒中の3大成人病は、平成9年の国民総死亡の 60.7%を占めるようになった。

疾病構造の変化の理由として、環境生成の改善、感染症疾患に対する予防・治療技術の発達があげられるが、同時に急激な高齢化にもよる。これら生活習慣病 は、食事の取り方の間違い、運動不足、心身休息の不十分など、日常生活の悪習慣によって除々に現れてきた慢性病である。つまり、生活習慣病は、自分が作 り、家庭が作り、仕事上の友人との付き合いが作る病気だということになる。

こうした生活習慣病は、生活習慣が大き関与していることが明らかになっている。生活習慣病は、単なる加齢ではなく、食生活や運動、睡眠、喫煙、飲酒など の生活習慣を長年にわたって不適切に積み重ねた結果、発病する病気だと理解されている。生活習慣病を防ぐのは、正しい生活習慣を身に付けること大切であ る。

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健康意識

人間は万物の霊長と言われ、健康も単なる生物的な面だけを言うことはできない。WHOの定義に示されるように社会的にも満足された状態ということになる。例えば、生物的に健康と言えても、健康に不安をいだいていれば健康とは言えない。

健康観

自分が健康であるか、健康でないかといった健康観には、精神的な面と体的な面がある。多くの人は、健康と病気を対比させて考えているため、病気でなけれ ば健康であると考えている。また、健康状態に異常がなくても、運動不足、睡眠不足、ストレスといったものを生活上で感じていれば、自分は健康でないと感じ る人もいる。  このように個人個人で健康感は異なってくるため、健康状態が良好であっても、さらに健康の保持・増進を図ることが健康感を高めていくことであり、とても 重要となる。

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サプリメントの選び方

天然原料でつくられていること
天然のビタミンは、吸収や機能を助ける栄養素が自然の形で含まれていますが、合成のものは当然ながらその様なものは含まれていません。天然のものを摂った 場合の効率は、合成のものに比べてはるかに高いとされています。また、合成のミネラルを長期的に摂った場合、体内での蓄積が問題となりますが、天然のミネ ラルの場合、勧告量より多く摂った場合でも毒性の反応を示すことが極めて少ないとされています。

全ての必須栄養素がまんべんなくふくまれていること
ビタミン・ミネラルは単独で働くのではなく、お互いが共同して働いています。何か1つでも欠けると機能しなかったり、1つの栄養素だけ大量にとっても、そ れを助ける栄養素がなければ全体として機能しません。全ての栄養素をまんべんなく網羅することが重要になってきます。

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サプリメントの活用

日本人のビタミン・ミネラル摂取量は所要量をほぼ上回っているという厚生労働省の発表を聞いて、安心している方もいるかと思われます。しかし、所要量と は欠乏症が起こらないギリギリの最低ラインの量で、いわゆるミニマムヘルス(最低限の健康)といわれる数字で、最善の健康を山の頂上だとすると、ミニマム ヘルスとオプティマムヘルスでは大きな差があります。下の図のグレーゾーンの部分が、突然死が起こる部分です。脳梗塞や心筋梗塞などは突然症状が表れ、最 悪の場合命を落とすこともあります。それが、現在の日本の現状でもあります。

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注目される栄養療法

普通の病気とは違った治療法を一般的には、代替療法と呼ばれています。例えば、栄養療法、カイロプラクティック、東洋医学療法、特殊なマッサージなどで すが、アメリカではこの代替医療に訪れる患者の数が一般の病院に訪れる患者数を上回っています。1990年の一般病院への初期治療の延べ回数は約3億 8800万回と推定され、代替医療のクリニックへは約4億2500万回と推定されています。これほど代替医療に対する関心が深まっているのは、頭痛には頭 痛薬、アトピーにはステロイド剤を与えるというような、表面的な治療の現代医学に対する不安や、一般患者の方々の医療に対する認識の高まりによるものでは ないでしょうか。

代替医療の中でも今、注目されているのが栄養療法です。栄養療法とは、メガビタミン療法とも呼ばれるときもありますが、単に薬の変わりにビタミンを大量 に摂取するだけでもありません。また、現代医学のような表面的な治療でもありません。病気の根本原因を突き止め、それを解消するための療法です。

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七大栄養素

身体の仕組みについてはまだまだわかっていないことだらけです。しかし、これだけは真実だといって違いないのは、「身体は毎日食べているものから成り立っ ている。」ということです。したがって、オプティマムヘルス(最善の健康)をつくる第1歩は「栄養のバランス」ということになります。その「栄養のバラン ス」を考えるときに知っておく必要があるのが栄養素です。

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現代人の栄養事情

僕達の食生活に加工食品は、切っても切り離せないぐらいに定着しています。しかし、加工食品には十分な栄養素が含まれていないだけでなく、添加物等によ りビタミンが破壊され栄養不足に拍車をかけるものも大変多くあります。また添加物には、活性酸素を発生させる作用や発ガン性物質が含まれている場合もあ り、非常に危ない食品が多く販売されています。また、コンビニで販売されているような2日経っても腐らないおにぎりや、鮮度をまぎらわせる異常に赤い肉な どは、多くの防腐剤や合成着色料が使用されていることは、言わずと知れたことで、これは氷山の一角だと思います。

避けた方が好ましい加工食品
インスタントラーメン・レトルト食品・ファーストフード・清涼飲料水・スナック菓子・ハム・ソーセージ・コンビニのお弁当・おにぎり・冷凍食品など

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消化と吸収

口:食物はまず口の中でだ液と混ざり、デンプンの一部が消化されます。

胃:胃の中では胃液が出て、強い酸性を持ち食物と一緒に体内に入った雑菌等を殺します。また、蛋白質の一部も消化します。

十二指腸:胃と小腸をつなぐ部分で、ここには肝臓やすい臓から消化液が集まり、蛋白質・炭水化物・脂肪のすべてが消化されます。

小腸:小腸では腸液が出て、消化の総仕上げが行われます。分解された栄養分は、小腸のひだに無数についているじゅう毛から吸収され、糖質はブドウ糖、蛋白質はアミノ酸、脂肪はグリセリンと脂肪酸となって肝臓へ運ばれます。

大腸:主に水分が吸収されます。

肝臓:小腸で吸収された栄養分をいったん分解・合成し必要な栄養素につくり変え血や肉にします。肝臓は化学工場とも呼ばれ、体内に入った化学物質やアル コール等の有害物質は、ここで分解され、無害なものに変えられます。また、脂肪の分解に必要な胆汁もここで作られます。
すい臓:三大栄養素をすべて分解するすい液がつくられています。また、糖尿や肥満との関係の深いインスリンホルモンもここでつくられています。

活性酸素の本来の働き

活性酸素は、悪さをするばかりではなく、身体になくてはならないものでもあります。日常の生活で、様々な細菌やウィルスなどの病原菌、カビやほこり、煤 煙などのものにさらされています。これらは生きているかぎり、常に存在し、呼吸をする度に大量に体内へ侵入してきます。しかし、これらの異物や病原菌が体 内に入っても、すぐに病気にならないのは、僕たちにはこれらに対する防御システムがあるからです。それが免疫というもので、健康であれば、外から進入して きた病原菌などを白血球が倒してくれます。この白血球にもいろいろな種類があり、リンパ球、好中球、マクロファージなどがあります。この中でも、好中球、 マクロファージは食細胞(貪食細胞)と呼ばれ、自分の体内に取り込んで殺菌をしてくれます。また、白血球は病原菌などに対して、活性酸素を振りかけて退治 します。つまり、活性酸素は私たちの身体を守る強力な武器でもあります。