活性酸素は目には見えない物質ですが、体内には存在し、常に発生しています。まず初めは、他の物質から奪った電子1個が酸素分子の片方に入り込んだタイ プの活性酸素、スーパーオキサイドラジカル(スーパーオキシド)といいます。体内で初めに酸素分子から生成される活性酸素でもあります。この活性酸素は、 細胞内のミトコンドリアが酸素からエネルギーを作るときにできるもので、このスーパーオキサイドラジカルの発生からは逃げられません。
活性酸素とは?
活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれるものにはいろいろな物質があります。酸素からできている活性酸素(フリーラジカル)には4種類あり、それぞれに異 なった性質があります。活性酸素(フリーラジカル)は酸素からどのように生成されるのでしょうか?その活性酸素の発生は、原子や分子の化学反応という世界 で起こっています。
身近な活性酸素
数十年前までは、医学的に活性酸素の発生と作用についてよくわかりませんでしたが、90年代半ばになって、徐々にではありますが、活性酸素の性質やその恐ろしさがわかってきました。
手を消毒するときに使用するオキシドール、これは活性酸素を2~3%に薄めた水溶液です。オキシドールは無色透明、少し臭いがあり、これに使われている 過酸化水素は、活性酸素の1つです。生活の中でもよく見られるオキシドールは、活性酸素の強い殺菌力を利用したものです。
エネルギー源
好気性生物は、酸素を利用してブドウ糖や蛋白質を分解させ、そこからエネルギーを取り出しています。僕たち人間も基本的に同じです。人間の場合、細胞の 中にあるミトコンドリアがエネルギーを発生させます。ミトコンドリアでは、生活に必要なたくさんの量のエネルギーを生産しています。そして、生産されたエ ネルギーはアデノシン3リン酸(ATP)という分子に蓄積され、このATPを運搬役として、全身のエネルギーを必要とする場所に配られます。このように、 口から摂取したブドウ糖や蛋白質は、口と胃で消化され、腸から吸収されます。そして、血液を通して各細胞に運ばれ、何段階か経てミトコンドリアでエネル ギーに変換されます。これをクエン酸サイクル(TCAサイクル)といいます。
高等生物の出現
地球上に増えてきた酸素によって原始的な好気性生物が出現してきた。そして、酸素が大量に発生した結果、海中に次第に酸素が増えてきました。嫌気性生物 にとって酸素は猛毒であり、酸素が増えるにしたがって、死滅していきました。つまり、酸素と強烈な紫外線によって大気中に活性酸素が生成され、それが物質 を酸化させることで違う物質に変化させていきました。これで嫌気性生物の細胞が破壊され、死滅に至りました。ですから、酸素というのは、生物にとってこれ ほど危ない物質なのです。
酸素はこうして発生した
地球誕生は今から約46億年前といわれています。そのころの地球では、地上は非常に厚い雲におおわれ、大雨と雷が荒れ狂い、窒素ガスと二酸化炭素ガスの 大気で、酸素はほとんど存在せず、海は硫化水素であったと考えられています。そして、約35億年前に、最古の微生物が誕生しました。その後、ゆっくりと進 化を続け、約30億年前に酸素を必要としない嫌気性生物が誕生しました。嫌気性生物は、殺傷力の高い紫外線を避けるため、海中深くに住んでいました。
約25億年前、厚い雲が取れ太陽光が海面に届くようになり、光のエネルギーを利用して生きる生物が誕生しました。それが好気性生物で、水と二酸化炭素を 利用して、生存に必要な糖質を生産する(光合成)植物の祖先の誕生でした。そして、この光合成の結果、爆発的に酸素が増加していきました。この酸素の毒で 嫌気性生物は死滅していきました。こうして、大気中に酸素がどんどん増えていったのです。
生活習慣病
平成8年12月18日、厚生省の公衆衛生審議会は今後、生活習慣に着目した「生活習慣病」という新たな疾病概念を導入し、病気にならないための予防対策を協力に推進することになりました。
名前の由来…
成人病とは医学用語ではなく、行政が提唱した用語で、「経年して死亡率が高くなり、この世代になれば誰でもかかってしまう疾病」という誤解を招くような 概念が定義されていました。この成人病対策として、一次予防対策:生活習慣の改善・指導、二次予防対策:早期発見・治療、三次予防対策:再発防止があげら れていましたが、昭和30年代以降、成人の全死因に占める割合の大きさ脳卒中、ガン、心臓病の三大成人病を中心として、早期発見・治療という2次予防に力 を入れて講じてきたのが現状です。ところが、成人病の研究が進むにつれて、その要因は食生活・運動習慣・喫煙・飲酒などが大きく影響していることがわか り、生活習慣に注目し始めました。つまり、生活習慣を見直すことによって、病気が進行するのを予防できることから「成人病」の概念を改めて、「生活習慣 病」の概念の導入に至ったわけです。
オプティマムヘルス
1970年代から医学が進歩すれば病気がなくなると考えられてきました。しかし、現在の医療費は29兆円(平成9年厚生省)、国民一人当りにすると約 23万円にまで増加してきました。また、医療費の額は国家予算の3分の1でもあります。ところが、病気(生活習慣病)は減ることがなく、現在も増加傾向に あります。どうして、医学が進歩したのに病気(生活習慣病)は減らないのでしょうか?少し歴史を振り返ってみましょう。
現代医学のはじまり
19世紀終わりにフランスの学者パスツールは「病気は菌が原因で起こる。その菌を殺す薬さえあれば、人間は健康でいられる。」と名言しました。現代医学 は、ここから始まり、菌を殺すこと、病気の原因を取り去ったり抑えたりという症状対処型の医学が発展してきました。その結果、多くの病気の治療法も見つか り、その恩恵を受けているのは確かです。しかし、現在の問題になっている、ガン・脳卒中・高血圧・糖尿病・アレルギー症などは、菌ではなく、病気そのもの が自分の身体にあります。そのため、むやみに取り除いたりすることができないのです。つまり、身体のバランスが崩れたことが表面上に表れた信号だと考えれ ば、その信号、つまり症状を抑えたところで、病気の根本原因は解決していないのです。
かぜ
かぜとは・・・
空気中には、サッカーボールの形をしたライノウィルスが入っている粒子が飛んでいる。これがついた指で鼻を触ったり、粒子を吸い込んだりすると、ウィル スが粘膜にとりつく。そして、食道から胃に落ちなかったウィルスは、のどの粘膜のなかでも守りの手薄な部分を見つけて細胞内に侵入して、細胞に自分のコ ピーをつくる。このコピー能力は高く、2~3時間に10万個以上のウィルスを作り出す。
がぜの治療が難しいのは、ウィルスが細胞の一部になってしまうためである。感染部分に白血球が押し寄せ、ウィルス細胞の破壊にとりかかる。この血液が押 し寄せるために、副鼻腔が腫れあがり、ウィルスを封じ込めるためにつくられる粘液が鼻水や咳の原因となる。
この期間は約7日間以上にわたるが、ビタミンCならこの期間を短縮でき、また予防にも役立つ。
むくみ
むくみとは・・・
むくみとは体に余分な水分がたまることで、原因には食品アレルギー・心臓病や腎臓病、薬(ホルモン剤etc)などがあります。また、女性の場合は月経が始まる前の7~10日間にホルモン濃度が変化するためむくみやすくなります。
塩とむくみ
塩(NaCl)は摂りすぎても不足しすぎてもむくみます。