「健康の基礎知識」カテゴリーアーカイブ

ビタミンE(トコフェノール)

特徴

過酸化脂質の生成をおさえる作用により、老化の進行を遅らせる

体内での働き

  • グルタチオン、カタラーゼ、SOD、ビタミンCと共に活性酸素の害を防ぐ
  • フリーラジカルの連鎖反応を断ち、細胞を保護する
  • 赤血球、循環系、神経、消火器、排泄系、呼吸器、生殖器を健康に保つ
  • 細胞の再生を助け老化を防ぐ
  • 神経系を守り、神経障害を防ぐ
  • 黄体ホルモン、男性ホルモン、ステロイドホルモンの生成に関与
  • 葉酸、ビタミンB12の作用を助け、造血に働く
  • 体内での無駄な酸化作用を抑制し、酸素の利用効率を高める
  • 核酸の生合成に関与
  • 脂溶性ビタミンのAやホルモン、必須脂肪酸を酸化から守る
  • がん細胞の成長を妨げる、ニトロソアミンの生成を抑える

こんな方に

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ビタミンD(カルシフェロール)

特徴

紫外線から皮膚の脂肪に作用してつくりだされ体内に吸収される

体内での働き

  • カルシウムとリンの代謝に重要な働きをする
  • 小腸でのカルシウムとリンの吸収を高め、血液濃度を維持する
  • カルシウムとリンの骨と歯への沈着を促進する
  • カルシウムとリンの骨からの溶出を促し、腎からの排泄を抑える
  • クル病、骨軟化症、骨粗鬆症、虫歯を防ぎ、良い体型を形成する
  • 皮膚でコレステロールから紫外線で作られ、肝臓と腎臓で活性化される
  • 細胞の正常な成長と分化を促す
  • マクロファージ系の細胞の成長分化を促し、免疫を高め感染を防ぐ
  • インシュリンの分泌に関与
  • ビタミンAの吸収を助ける
  • 筋肉の機能を向上させる
  • 腎機能、心機能、神経系の働き、凝血に必須のカルシウムを正常に保つ

こんな方に

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ビタミンA(レチノール)

特徴

ビタミンAは大きく分けて、初めからビタミンAの形をした「レチノール」と、体内に入ってからビタミンAに変えられる「β- カロチン」の2種類がある。

体内での働き

  • 網膜中で視力を正常に保つ
  • 正常な妊娠、胎児の発育、子供の成長に必要
  • 粘膜の健康を保ち、感染を防ぐ
  • 体組織の発育と修復に関与し、皮膚を健康に保つ
  • RNA合成、蛋白質代謝に関与し、細胞の成長と修復に働く
  • 目、皮膚、髪、耳、歯、骨組織を健康に保つ
  • 大気汚染から体を守り、解毒に関与する
  • 糖蛋白や結合組織の生成に働きかける
  • 臓器を正常に保つ
  • 軟骨、骨の発育を助ける
  • ステロイドホルモン、性ホルモンの生成に関与
  • 造血に関与
  • 胃液の分泌を促す

こんな方に

  • 薄暗いとよく見えない
  • 粘膜の分泌が減り目や口が乾く
  • 感染にかかりやすい
  • のどが弱い
  • 歯茎や胃腸が弱い
  • 食欲が落ちる
  • 疲れやすく元気がなくなる
  • 肌が乾燥する
  • 子供の発育の遅れ
  • 母乳の出が悪い

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ビタミン

ビタミンは、植物や動物によってつくられる自然の物質で、人間の体内では欠かせない有機物です。人間にとってビタミンは少量しか必要としない微量栄養素 ですが、人間自身ではつくることができません。そのため、食物から摂取する必要があり、そして、ミネラルと共にビタミンは身体のさまざまな代謝作用をス ムーズに行うためには、なくてはならないものです。

ビタミンとミネラルは共に協力し合いながら、相補的に働いています。例えば、カルシウムはビタミンDがなけらは吸収されないですし、鉄はビタミンCに よって吸収率がよくなるなどです。また、ビタミンがミネラルを助けることもあります。例えば、銅はビタミンCを必要とし、鉄はビタミンB郡の代謝をスムー ズに行うために必要です。このように、ビタミンとミネラルは共に助け合いながら働いています。

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注目の栄養素

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成人病から生活習慣病へ

成人病という言葉は昭和31年、厚生省の中に専門委員会がつくられたとき、その名称が成人病予防対策協議連絡会と呼ばれたことに始まる。第2次世界大 戦後、主要死因及び疾病構造は急激に変化し、感染症から成人病へと変化していった。また、ガン・心臓病・脳卒中の3大成人病は、平成9年の国民総死亡の 60.7%を占めるようになった。

疾病構造の変化の理由として、環境生成の改善、感染症疾患に対する予防・治療技術の発達があげられるが、同時に急激な高齢化にもよる。これら生活習慣病 は、食事の取り方の間違い、運動不足、心身休息の不十分など、日常生活の悪習慣によって除々に現れてきた慢性病である。つまり、生活習慣病は、自分が作 り、家庭が作り、仕事上の友人との付き合いが作る病気だということになる。

こうした生活習慣病は、生活習慣が大き関与していることが明らかになっている。生活習慣病は、単なる加齢ではなく、食生活や運動、睡眠、喫煙、飲酒など の生活習慣を長年にわたって不適切に積み重ねた結果、発病する病気だと理解されている。生活習慣病を防ぐのは、正しい生活習慣を身に付けること大切であ る。

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健康意識

人間は万物の霊長と言われ、健康も単なる生物的な面だけを言うことはできない。WHOの定義に示されるように社会的にも満足された状態ということになる。例えば、生物的に健康と言えても、健康に不安をいだいていれば健康とは言えない。

健康観

自分が健康であるか、健康でないかといった健康観には、精神的な面と体的な面がある。多くの人は、健康と病気を対比させて考えているため、病気でなけれ ば健康であると考えている。また、健康状態に異常がなくても、運動不足、睡眠不足、ストレスといったものを生活上で感じていれば、自分は健康でないと感じ る人もいる。  このように個人個人で健康感は異なってくるため、健康状態が良好であっても、さらに健康の保持・増進を図ることが健康感を高めていくことであり、とても 重要となる。

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サプリメントの選び方

天然原料でつくられていること
天然のビタミンは、吸収や機能を助ける栄養素が自然の形で含まれていますが、合成のものは当然ながらその様なものは含まれていません。天然のものを摂った 場合の効率は、合成のものに比べてはるかに高いとされています。また、合成のミネラルを長期的に摂った場合、体内での蓄積が問題となりますが、天然のミネ ラルの場合、勧告量より多く摂った場合でも毒性の反応を示すことが極めて少ないとされています。

全ての必須栄養素がまんべんなくふくまれていること
ビタミン・ミネラルは単独で働くのではなく、お互いが共同して働いています。何か1つでも欠けると機能しなかったり、1つの栄養素だけ大量にとっても、そ れを助ける栄養素がなければ全体として機能しません。全ての栄養素をまんべんなく網羅することが重要になってきます。

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サプリメントの活用

日本人のビタミン・ミネラル摂取量は所要量をほぼ上回っているという厚生労働省の発表を聞いて、安心している方もいるかと思われます。しかし、所要量と は欠乏症が起こらないギリギリの最低ラインの量で、いわゆるミニマムヘルス(最低限の健康)といわれる数字で、最善の健康を山の頂上だとすると、ミニマム ヘルスとオプティマムヘルスでは大きな差があります。下の図のグレーゾーンの部分が、突然死が起こる部分です。脳梗塞や心筋梗塞などは突然症状が表れ、最 悪の場合命を落とすこともあります。それが、現在の日本の現状でもあります。

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